kenjunsan’s blog

メンヘラと呼ばれる人へ

本当に大事なもの

先に断っておくが、具体的な話をするつもりはないのでこれを読んでも何言ってんだって感想しか出てこないかもしれない。
しかし、これは俺が妻の両親との対峙を終えて感情に任せて書く文章なので、そういうクレームは受け付けない。
その辺ご了承の上で読む人は読んでもらいたい。


今日(日付またいで昨日)妻の両親と対峙した。
俺が仕事を辞めたことと、仕事を辞めるというのを隠して入籍したことを弁解し、謝罪するためだ。
義両親の主張はつまりこうだ。
・離職の報告が事後報告という形になり、裏切られたという気持ちが強いこと
・経済的に苦労が多くなることへの心配があること
・人としての信義や恩を忘れるなということ
・娘が遠くに行ってしまうのは寂しいからやめろということ
・俺の行動が男としてカッコ悪いということ
・今後のビジョンが甘いということ

などなどのありがたいご指摘の数々をいただいた。

結論から言おう。
俺はとても腹が立っている。
自分のことを悪く言われたからじゃない。
彼らには自分の娘の気持ちがわかっていないからだ。

 

俺たちの選択は俺たちが幸せになるために話し合って決めたことだ。
仮に人としての道に反していようと、恩を仇で返したと言われようと、俺は妻が幸せであればそれでいい。
しかし、どうも彼らは俺が一方的に決めたことだと思っている節もあり、俺たちの選択をわかろうとはしていないようだった。
ただそうは言っても、親の感情としてはやはり心配だろうし、先日の俺の言動には誠意がなかったと思うので、俺も少し反省した。


そうして話し合いが終わった後に俺は一人家路につき、妻は実家に泊まった。
車を運転していると妻から着信があった。
Bluetoothで電話を取り、しばらくは他愛もない話をした。
しかし、妻が言った一言に俺は愕然とした。
「私はお父さんのその表情を知ってるよ…。」
俺の頭からは、妥協や慈悲や同情などという義両親の立場を尊重した歩み寄りの気持ちが一気に吹き飛んだ。
怒りしかなかった。
それはつまり、義両親へと向けられた激しい憎悪だった。
妻は俺の「お父さんの唇、終始怒りで震えていたよ。」という言葉への返答としてその言葉を放った。
彼は自分の娘に対して自らのどうしようもない怒りをぶつけていたのだ。
無抵抗で剥き出しの小さな子どもの心に。
その怒りは時間をかけて繰り返し叩きつけられた。
時に罵声や怒鳴り声を伴って、俺の大切な妻の心を傷つけた。
そして、妻が正常な自己愛を育むことを妨げた。

そして、そしてだ。そんなことがあったのに妻の幸せのためにはこうするべきだというようなことを言って見せる。

ふざけるな。

今更娘の幸せとか心配だとか言ったって意味などないじゃないか。

その上自分たちは娘とコミュニケーションが取れている風なことを言う。

もう一度言う。ふざけるな。

俺の話に説得力がないと言われたが、この言葉はそのままお返しする。

 

 

おかげで妻は今でも自分が嫌いだ。
俺がどんなに愛しても、正当に自分を認めてあげられない。少なくとも今は。
その原因が義両親にあるのだと思うと、やはり俺はやり場のない強烈な怒りを覚える。
妻はそんなになってまで家族を愛しているのに。
本当に欲しかったのは幸せな家庭と家族の愛だったのに。

 

初めて会った日の夜の公園で、「お父さんが嫌い。」と言った妻の姿を思い出す。
取り繕ったような笑みを浮かべてはいたが、そう語る妻は心で泣いていた。
本当はお父さんもお母さんもみんな好きだった。
大好きだから家族に仲良くして欲しかった。
お父さんの愛情が欲しかった。
そういう妻の気持ちを、彼らは何一つわかっていなかった。
そして、妻の心を傷つけたことの重大さを理解していなかった。

 

俺の怒りは頂点に達した。
妻の両親とはもう向き合うことをやめようと思った。
妻は優しいので、俺が一方的に詰られることを嫌って、自分の気持ちを自分で両親に話すことにすると言っていた。
しかし、もう彼らに俺が本心を語ることはないだろう。
自分たち自身の娘を理解しない限り、彼らは親ではないのだ。

 

 

俺は妻を幸せにする。
もう十分に幸せだと言っているが、もっともっともっと、妻が自分を好きになれるまでもっと幸せにする。
そして全てのしがらみから解放されたのち、二人で愛する子供を産み育てる。
俺たち二人の子供には、俺たちが背負って来たものは一切背負わせず、ひたすらに自由であって欲しいと願っている。

 

 

 

ここまで読んでくれてありがとう。
俺はあなたとあなたの大切な人たちが幸せであることを願っています。
どうぞ自分を大事にしてね。