不幸の連鎖と小さいあなた
一つ前の記事「どうしてあなたは苦しいの?」では、あなたの心の傷は幼少期に原因があるのでは?という話をしました。
そこからちょっと先に進んで、私たちの苦しみは代々伝えられ「不幸の連鎖」になってしまっているということについてお話したいと思います。
その前にちょっと昨日の話のおさらいです。(まだ読んでない方はこちらを参照してねどうしてあなたは苦しいの? - kenjunsan’s blog)
あなたが苦しむのは、元をたどっていくと幼少期の心の傷があるからでしたね。
昨日は言葉足りなかったですが、それはつまり両親との関係と言いかえることができます。
小さい子供にとっては両親が世界のすべてです。
だから両親との関係がそのまま心の傷につながるんです。
(もちろん例外もありますよ~)
そうして傷を抱えたまま大きくなってしまったのが、私でありあなたです。
そして、この「不幸」は不幸なことに親から子に、子から孫に代々連鎖していってしまうんです。
あなたが辛いのと同じように、あなたのお父さんお母さんも辛かったんです。
もしかしたら、あなたはお父さんやお母さんが憎いかもしれない。
でも、同じようにあなたのお父さんやお母さんもそのまたお父さんお母さんを憎んでいるかもしれない。
そもそも何も問題がない人はおかしなことしないんですよ。
あなたがひどいことをされたのと似たようなことをされてきてるんですよね。
だから正常に愛する方法がわからない。
よく虐待を受けた人は自分の子供にも虐待をしてしまうって話がありますよね?
あれはまさしくこの代表的な例です。
考えてみれば簡単な話ですよ。
愛されたことがなければ愛し方なんてわかりませんよ。
当然の話です。
だから、不幸は連鎖してしまいます。
虐待してしまう人は、自分の子供に対して嫉妬しちゃうんですよね。
「自分はこんなに愛してもらったことはない!」
「ずるい!」
そういう、子供に対して妬みから、思い通りにならない子供への苛立ちが止まらなくなって暴力を振るってしまうっていうことです。
もし将来自分の愛する子供に暴力を振るっちゃうとしたら最悪ですよね?
ここでキーワードになるのが「自己愛」です。
簡単に言うと自分に対しての愛ですね。
愛には色々ありますが、人間ってのはやっぱり愛がなければ生きていけないんですよね~。
普通の人はこの自己愛というものを大きすぎず小さすぎず、ちょうどいいサイズ感で持っています。
一般的に自分が嫌いだという人は、この自己愛がものすごくちっちゃくなっていますね。
ちょっとあなた自身のことを考えてみてください。
あなたは今、猛烈に愛を求めていますよね?
どうして愛が必要だと思いますか?
愛が足りないからですよね?
じゃあ愛があれば生きていけるんでしょうか??
実はね、ちょっとやそっとの愛じゃあなたが満足することはできないんですよ。
今までのことを振り返ってみて、満足できたことってありますか?
少し愛されたくらいで満足できるのはとても幸せな人だけです。
そんなんだったらあなたは苦しまないはずですよね?
そのためには自己愛を取り戻し、幼少期の小さいあなたを救わなければなりません。
幼少期の愛が足りなかった。
親が居なかったかもしれないし、居てもかまってくれなかったかもしれない。
暴力を振るったり、言葉であなたを傷つけたかもしれない。
だから、あなたの中には子供のままの自分が居て、「愛して」「私を見て」って叫んでいる。
ふと後ろを振り返ると大粒の涙を流した小さいあなたがいる。
そこにいる小さいあなたはとても無防備です。
傷ついては居るけど真っ白です。
その子は何も悪くありません。
どうかあなた自身が抱きしめてあげてください。