kenjunsan’s blog

メンヘラと呼ばれる人へ

メンヘラと「育ち」

メンヘラがメンヘラについて書いているブログを見つけた。(りか姐さんこの上なく失礼な書き方すみません!!)

 

教養も思考力もある方で、さらに文才もあるのでとても面白い。

なにより、そんな頭のいい人が自分を分析した結果を書いているので、メンヘラを理解するためにとても参考になった。

迷わずいいねしまくって、読者ボタンをポチった。

 

彼女が書いている記事の中で「育ちの悪い私たちの性愛」という記事があった。

誠に勝手ながら引用させてもらう。

『わたしは瞬時に倫くんに思いを馳せた。そんなことで傷を舐め合っているつもりはないが、そう、倫くんの家も片親だ。ろくに実家に帰っていない素振りを取りながら、彼が、母親の生活費を負担しているのを、わたしは知っていた。』 

                   引用元  育ちの悪いわたしたちの性愛 - セフレでなぜ悪い

 

うん、女目線の三流ハードボイルド小説のような文章だな。味わい深い・・・。(褒め言葉です!!りか姐さんすみません)

倫くんと言うのは彼女の仕事上の後輩でありセフレであるという男だそうだ。

この文章からは、自分と彼への憐憫の中に、彼への優しさというか愛おしさのようなものが垣間見える。とてもいい。

 

まあそれは置いといて、この記事を読んで俺が思ったことは、

やっぱ「育ち」なんだなってことだ。

彼女もまたぶっ壊れた家庭で育っており、今でもよくお母様がトラブルを起こして警察沙汰になり、実家に召還されることとかあるそうだ。

彼女の場合は、自分の育った環境に対する暗い感情をバネに努力し、高学歴高収入の生活を手に入れているので、なかなか稀有な例かも知れない。

しかし、それでもだ。

それでも彼女は己の心の深い傷をどうすることもできず、のたうち回っている。

それなのにどうして自己実現もまともにできない一般庶民が、自分の心の傷から逃れることができるというのか。

まあ精神疾患は、より低次の欲求が満たされないことから来るから、社会的な成功を手に入れても関係ないんだけどね・・・。

欲求の「高次」「低次」って話はまた別の機会に語ろうかな。

 

ええと話を戻して、

育ちはとても重要だ。

なぜなら、以前に書いたとおり、(↓参照)

kenjun.hatenablog.com

メンヘラがメンヘラになる理由は幼少期にあるからだ。

よく子供は生まれる親を選べないなんて言うが、まさしくそのとおりだ。

メンヘラだって、好きでひどい家庭環境のもとに生まれてくるわけじゃない。

そりゃあそんなに壮絶な経験をしてりゃ歪むよ。

大した経験してない俺ですら歪んでるもん。

たぶん、心の闇なんか抱えずに普通に生活してるあの人も、幸せな結婚をしたあの子も、あなたと同じ環境で育ってたらメンヘラになってたと思うよ。